犬の去勢・避妊のススメ
メリット・デメリット
現在、日本での犬の去勢・避妊率は24%
犬との共生先進国と言われているアメリカでは80%と常識です。
日本ではまだ知識や、意識が低いように感じます。

不妊手術をしない理由は様々ですが、
した方がいいし、すべきです!


『犬は犬らしく』『自然の摂理に従いたい』
 犬が人間社会で暮らす以上、人間社会のルールに
従う必要があります。犬を放し飼いにし、好きな様に
繁殖活動を繰り返させるわけにはいきません。
そもそも犬は人間の手でコントロールされて生まれて
きています。自然界の生き物ではないのです。

『健康な身体にメスをいれるのは・・・』
 確かに病気でもないのに、手術をすることは、当然
リスクもありますが、それ以上に性ホルモンによって
引き起こされる数多くの病気にかかるリスクを減らす
ことが出来ます。
 それなら病気になってから手術を受ければ、
と考える方もいると思いますが、病気になるのは
高齢になってからです。その子に麻酔に耐えられる
体力がなければ手術は出来ませんし、
ただただ苦しむ我が子を見ていることしか
あなたには出来なくなるのです。

『子供を産ませてあげたい・この子の子供が欲しい』
 年間30万匹の犬や猫を殺していることを
忘れないで下さい!安易な繁殖は、不幸な命を
増やすだけです。死ぬ為だけに生まれてくるので
あれば、防ぐべきです!
出産は母子共に危険にさらされます。生まれてきた
子犬達が生涯幸せである保証がありますか?
 その子達が子供を生んだら、そのチビ達の未来は
幸せですか?奇形の子犬が生まれたら死ぬまで
面倒みてあげられますか?
 無事に全て生まれてきたとしても、
犬を育てることは簡単ではありません。
生後8週齢までは絶対に親兄弟から
離してはいけません。この時期はとても
大切な時期で、
いろいろな事を学び、いろいろな事に慣れなくては
いけないのです。あなたはそれを学び適切な対応を
とることが出来ますか?

「金銭的に余裕がない』
 はっきり言ってペットを飼う資格はありません。
生き物を飼うということはお金がかかります。
ワクチンや、狂犬病、フィラリアの予防など毎年
掛かる費用から、病気や怪我による突然の出費も
あります。自分の娯楽に使うお金があるので
あればペットに使うべきです。


 繁殖させるということは簡単なことでは
ないのです。適切な知識を持ったプロの
ブリーダーのみが行えることなのです。
 安易に繁殖させている結果、一日千匹もの命を
奪っているのです。その中の消えて行く
小さな命があなたの手によって生み出されない
事を心から願います。


メリット
○最初の発情期がくる前(生後6ヶ月位の時)に
去勢・避妊手術を行う事で、性ホルモンに関わる
病気に掛かるリスクを軽減することが出来ます。
マーキングをしません。
○性ホルモンによる活動(放浪・夜鳴き・喧嘩)
がなくなります。
○発情期のストレスがなくなります。
○ストレスが軽減され長生きになります。

デメリット
○性ホルモンによる活動がなくなる為、
肥満になり易い。
(運動や食事量のコントロールにより解消出来ます)
○メスをいれることや、麻酔をするリスクが
あります。
○繁殖不可能になります。
○尿漏れ起こすことが稀にあります。

 去勢に対する考え方は人それぞれかも
しれませんが、適切な時期に手術することを常識に
していかなくてはいけません。無知から手術を
しないと言う人がいない社会にしていきましょう。
Stacks Image 570