子犬の大切な時期
 子犬はとてもデリケート、適切な時期に適切な対処を
行わないと、成犬になってからも、犬同士上手く
遊べない、人や犬を怖がる、極度に臆病等の
社会化不足になってしまいます。
犬は怖がりから、吠える・咬む等の問題行動を
引き起こします。


 安易にガラスケース越しの子犬を、見た目の
かわいさだけで購入することはお薦め出来ません。
 子犬は適切な施設・知識を持ったブリーダーさん
から、自分のライフスタイルやどんなタイプの犬が
欲しいか、しっかり相談してから購入する事が
望ましいでしょう。
生後3週間
 この時期は母犬と常に過ごし、
兄弟と寄り添い温め合って生活します。

生後2ヶ月まで
 生後21日目頃から視覚や聴覚・臭覚の
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発達がはじまります。学習出来る様になるのも
この頃からです。
そして、大切な
『社会化期』も始まります。
この時期に他の犬と遊ぶことはとても重要に
なります。7週齢以前に親・兄弟と離してしまうと
社会化が中途半端になり、今後出会う犬に対して
攻撃的になったり怯えるようになってしまいます。

生後2ヶ月から3ヶ月
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 子犬を家に迎い入れるのに最も適しているといえる
時期です。子犬は家に来た瞬間からトレ−ニングを
開始しなければなりません。ハウスの中で静かにいる
トイレの場所はどこかなど、やらなくてはいけない
ことが沢山あります。
よく『うちの子、トイレを覚えなくて。』
と言う人がいますが、それは覚える以前に
教えていない、または教え方に誤りがあるのだと
思います。正しい知識を身につけて
トレーニングを開始しましょう。
この頃のトレーニングは長時間行うより、
短時間を毎日行う方が効果的です。
 この時期というのは、人と犬との関係を形成する
上で非常に重要な期間になります。心理的にも
感情的にも非常に敏感で感受性が豊かな時ですので
様々な経験や教育を受けさせるべき時期で、
効率よく多くの事を吸収することが出来ます。

生後3ヶ月から4ヶ月
 この時期になると独立心が芽生え、犬は誰が
ボスであるかを決めます。
本格的なトレーニングを始める時期でも
あります。トレーニングの楽しさが
わかり、覚えの早い時です。
 また、
犬の社会化期は4ヶ月まで
非常に短く、この時期までに社会化が
不十分であると、他の犬と仲良くなる
チャンスが極端に少なくなって
しまいます。
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生後4ヶ月から6ヶ月
 社会化の扉が閉まりつつあります。好奇心が減り
恐怖心が強くなっていきます。新しい物を受け入れる
ことにどんどん時間が掛かる様になります。
社会化期は終了しますが、社会化は一生
続けなければいけません。

いろいろな所へ一緒に出掛け、様々な経験を共に
するだけで十分社会化になります。楽しい時間を
沢山共有しましょう。
 また、6ヶ月前後で最初の発情期が来ます。
発情(ヒート)する前に
去勢・避妊をすることで、
沢山のリスクを軽減することが出来ます。
犬のストレスやコントロールのし易さから考えても、
この時期に手術をするべきです。
反抗期
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 犬にも反抗期が存在します。
今まで出来ていたことが出来なく
なったり、困った行動ばかりを行う
時期です。4ヶ月から2歳位までの
間に起こる事が多いのですが、
その犬の性格や生活環境、飼い主さんの接し方
次第で期間も、なる時期も様々です。この時期に
立場が逆転してしまったり、信頼関係を失って
しまったりしない様に注意しましょう。
老犬期
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 犬を飼う上で忘れてはいけない
のが、この時期。今はかわいい
子犬でも、生後1年で人間で言う
二十歳に相当し、8歳程度から
シニア期になります。死ぬまで
健康でいる保証はどこにも
ありません。病気や痴呆、身体に
麻痺が起こり長期に渡り介護が必要になる可能性も
あります。そうなってもあなたは愛犬を愛し続ける
ことが出来ますか?年老いた犬の為にあなたは
時間を割くことが出来ますか?


 犬を飼うということは簡単な事ではありません。
特に子犬から飼う場合はより注意が必要な事が
おわかり頂けたかと思います。
あなたに覚悟があるのならば、正しい知識を
身に付けることで、掛替えの無いパートナーを
得ることが出来るでしょう。
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